
はちみつは黄金色のイメージだけど、白いはちみつはなぜ白いの?
自然に作られている白さなの?
白いはちみつをはじめて見たとき、こんな疑問を持ちませんでしたか?
結論からいうと、白いはちみつは不自然なものではなく、むしろ条件がそろった高品質なはちみつです。
この記事では、はちみつが白くなる理由や代表的なキルギス産の魅力、おすすめのはちみつを紹介していきます。
白いはちみつはなぜ白いのか?

白いはちみつが白いのは、結晶化したはちみつが光を反射すると、透明感が消えて白く見えるという理由です。
はちみつはブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)という糖で構成されています。
このうちブドウ糖が多いほど結晶化しやすい性質があります。
これは一般的なはちみつでも同じで、ブドウ糖が含まれているため結晶化します。
一般的なはちみつが結晶化するとザラザラ・シャリシャリといった感じの固い結晶であったり、そこだけ白く固まっていたり、部分的に結晶化していたりするのが普通です。
夏場はトロリとした透明なのに、冬場の寒い時期になると底の方で固まっていたりするというような感じで結晶化しても均一な感じで固まっているわけではありません。
しかし、白いはちみつは全体が均一に結晶して白くなっており、しかもクリーム状のなめらかな感じです。
この違いはどうして生まれるのでしょうか。
大きな理由は花の種類と環境の2つです。
①花の種類

はちみつは採取される花の種類によって、色や成分が変わります。
いろいろな花の種類のはちみつがありますが、はちみつは花の色や花粉ではなく、花が分泌する蜜の成分によって決まります。
白いはちみつになるためには、結晶化しやすいブドウ糖(グルコース)比率の高い花蜜を持つ種類からはちみつが作られる必要があります。
ブドウ糖比率の高い代表的な花の種類は、エスパルセット、クロバー(シロツメクサ)、アルファルファ、菜の花などがあります。
特にエスパルセットのはちみつはブドウ糖の割合が高く、水分と糖のバランスが良いため、結晶が一気に多く発生します。
その結果、一粒一粒の結晶が大きくなる前に全体が固まり、結晶が非常に細かくなるため、なめらかでクリーム状のはちみつになります。
②環境(温度+生育環境)

はちみつの結晶化には、花の種類だけでなく、花が育つ環境やミツバチが蜜を集める環境によっても大きく変わります。
特に影響が大きいのが温度です。
はちみつは約14~15℃前後で結晶化しやすい性質があり、この温度が安定していると、結晶がゆっくり均一にできてきます。
その結果、粒の細かいなめらかな状態になりやすく、白くクリーム状の質感に仕上がります。
一方で、温度が不安定な環境では結晶の成長にむらが出やすく、粒が大きくなり、ざらついた食感になることもあります。
また生育環境では、特定の花からとれる”単花蜜”に近い状態であるほど、成分が安定し、きれいに結晶化しやすくなります。
また、農薬や不純物が少ない環境でとれたはちみつは、余計な影響を受けにくく、結晶の状態も整いやすくなります。
つまり、同じ花からとれたはちみつでも、どんな環境で育ったかによって、仕上がりは大きく変わってきます。
白いはちみつはどこで作られているの?

白いはちみつで代表的なのはキルギス産です。
キルギス産の白いはちみつが有名なのは、白くなめらかなはちみつができる条件がすべてそろっており、その品質の高さからです。
世界養蜂大会(アピモンディア)で金賞を受賞するなど、世界中で高く評価されています。
また、2025年の大阪・関西万博でもキルギス共和国の「白いはちみつ」は万博パビリオンや販売店でも話題になりました。
はちみつの質は、「環境」と「花の種類」の両方によって決まりますが、キルギスはそのどちらにも恵まれています。
キルギスの環境

中央アジアに位置する「天空の国」といわれるキルギス共和国は、国土の90%以上が海抜1500m以上という山岳地帯に囲まれた国家です。
標高が高い地域が多く、昼と夜の寒暖差があり、年間を通じて日照時間が長く、山々からの水脈に由来する水資源に恵まれています。
こうした環境はエスパルセットのような高山植物が育つのに適しているだけでなく、はちみつの品質にも大きく影響します。
キルギスの気候は寒暖差があるものの、全体に気温が低く、はちみつが安定して結晶化しやすい環境です。
そのため、粒の細かいなめらかな質感になりやすいのが特徴です。
また、キルギスには手つかずの自然が多く残っており、農薬などの影響を受けにくい環境で、涼しく乾燥した気候から、害虫の被害が少なく薬剤を使用していない環境のなかで養蜂が行われています。
エスパルセットが自生している

エスパルセットは1000m~2000m以上の高地で咲く、薄いピンク色の小さな花をもつハーブの一種です。
別名「ホーリークローバー」や「イガマメ」と呼ばれ、年間日照数が300日以上なければ自生しないといわれている希少なハーブです。
栄養価の高い植物で、家畜の飼料として栽培されてきた植物ですが、蜜を多く含むことから、はちみつの原料としても注目されています。
この花から採れるはちみつは、ブドウ糖の割合が高く、結晶が細かくなりやすいため、白くなめらかなクリーム状に仕上がります。
このような環境で作られたキルギス産の白いはちみつは品質の高さから世界的にも注目されています。
キルギス産白いはちみつの魅力
キルギス産の白いはちみつは、見た目の珍しさもあり話題になりましたが、栄養価や味わい面でも高く評価されています。
まろやかでクセが少ない

白いはちみつは、一般的なはちみつよりも優しい甘さが特徴です。
強い香りやクセが少ないため、はちみつが苦手な人でも取り入れやすいのが魅力です。
パン・ヨーグルト・ドリングなど、幅広く使いやすいです。
キルギス現地では古くからエスパルセットは薬草として用いられており、その花から採取されたはちみつも薬として古くから食べられており、スプーンにとってそのままなめることが習慣化されているようです。
私もキルギス産の白いはちみつを日常で食べていますが、スプーン1杯程度をすくってそのまま食べています。
普通のはちみつだと甘すぎたりして後に残る感じが強いですが、白いはちみつは後味もさっぱりしていて食べやすいです。
栄養価に優れている

市販の多くのはちみつは、作業効率を上げるために加熱処理されています。
はちみつは加熱処理されるとビタミンや酵素が壊れてしまいます。
しかし、白いはちみつの多くは、採取したままの生(ローハニー)の状態で流通します。
そのため、熱に弱い天然の酵素がそのままの形で閉じ込められています。
食事の消化をサポートするアミラーゼなどの生きた酵素や蜜源であるエスパルセット由来のポリフェノールが含まれています。
また、体内のリズムを整えるビタミンやミネラル、アミノ酸といった「微量栄養素」が190種類以上も含まれています。
微量栄養素は、炭水化物などのエネルギー源を効率よく働かせるためには欠かせないもので、いわば体をスムーズに動かすための潤滑油です。
現代人に不足しがちなこの栄養素を、天然のバランスでまるごと補給できるのが大きな魅力です。
クリーム状で使いやすい

白いはちみつは結晶化しているため、なめらかなクリーム状になっています。
そのためはちみつはすくうときに垂れたりして、容器や周りがべたべたになってしまうこともありますが、白いはちみつはすくいやすくそれが少ないです。
また、はちみつはトーストに塗るとだらだらと垂れてしまい手が汚れたり、もったいないなんてことがありますが、白いはちみつは垂れにくいので使いやすいです。
自分へのご褒美やギフトにもピッタリ

キルギスの白いはちみつは白いという見た目の珍しさだけでなく、希少な高山植物を蜜源とし、手間暇をかけて非加熱で瓶詰めされるため、市販に並ぶはちみつと比べると少し価格は上がります。
ですが、そのおいしさや栄養などはクオリティーの高いものです。
地球上の限られた場所の恵みを分けてもらっているという贅沢は、自分へのちょっしたご褒美にはもちろん、大切な方へのギフトにもピッタリです。
ただし、天然のはちみつですので、小さなお子様(1歳未満)がいる家庭や大切な方へのギフトにする際は、お子様が食べない様に一言添えるなど、安全に配慮して楽しんでいただくようにしてください。
白いはちみつの選び方

白いはちみつには、手を加えず自然に白く結晶化したものと撹拌して白くしたものの2種類あります。
エスパルセットの含有率が低いと白く結晶化しないため、人工的に加熱したり、撹拌することで白くしたはちみつがあります。
現地でも「クリームはちみつ」などと呼ばれたりしていますが、見ただけで判別するのは難しいため、「非加熱」「純粋はちみつ」を基準にして選んだり、花の種類(蜜源)が明記されている、原産地がはっきりしているものがよいです。
逆に「ホイップ」「クリーム加工」などの記載があるものは、なめらかさを出すために加工されている商品の場合が多いので、天然や自然のはちみつを望むのであれば避けたいです。
おすすめの白いはちみつ
ここではキルギス産のできるだけ自然に近い、非加熱・天然結晶の白いはちみつを紹介します。
エコチャージジャパン キルギスの白いはちみつ
キルギスの標高2000m超の高原で自生するエスパルセット、シャゼンムラサキ、スイートクローバー、チコリ、タンポポ、メギなどのハーブが蜜源で、採集されたはちみつは濾過のみで加熱せず、自然なままに瓶詰されたローハニーです。
複数の花蜜が蜜源のため、エスパルセットがどの程度含まれているか気になり、実際に販売元へ確認しました。
「採蜜期間は1ヶ月ほどあり、その間にも咲いている花の種類が少しずつ変わるため、エスパルセットの割合を厳密に特定するのは難しい」とのことでした。
また「自然環境でとれるはちみつは天候や開花状況によっても蜜源が変わるため、含有率など数値で細かく管理すること自体にあまり意味がない」という考え方もあるそうで、商品の背景や特徴について丁寧に説明してくださいました。
天然のものであるため風味や香りにわずかな違いが出たりしますが、これもまた自然の中で作られる商品ならではの個性といえそうです。
2013年開催の140か国以上が参加する養蜂国際大会では最高峰である金賞を受賞しています。
甘いけど後味はさっぱりしていて、クセがないので食べやすいはちみつです。
白いはちみつの中では比較的価格は抑えられており、コスパの良い商品です。
最近では自然派スーパー、百貨店、カルディーにも置いてあります。
TSUKUMOZA エスパルセットハニー
キルギスの高地で採蜜されたはちみつで、エスパルセット単花蜜でやさしい甘さとほんのりとした花の香りが感じられる、クセが少なく食べやすいはちみつです。
この商品は完全非加熱で取り扱われており、はちみつの採蜜後もできるだけ自然な状態を保つため、加熱処理せずに管理・出荷されています。
さらに、輸送や保管に置いても温度管理が徹底されており、高温による品質変化を防ぐために、日本へのチルド輸送など低温環境を維持したまま流通されています。
そのため、はちみつ本来の風味や質感を損なわず、自然に近い状態で楽しめるよう工夫されています。
完全非加熱・農薬や抗生物質不使用で品質を徹底管理しており、純粋はちみつをそのままに近い状態で楽しめです。
価格はやや高めですが、こだわりたい方にはおすすめです。
市販では取り扱いがほとんどありません。
キルギスハニー キルギスの白い蜂蜜
キルギス産はちみつ専門店が手がける、希少な白いはちみつです。
標高2000m級のアトバシ盆地でとれるホーリークローバー(エスパルセット)を中心に、産地ごとに厳選された蜜だけを使用しています。
非加熱・無添加にこだわり、現地で丁寧に充填しそのまま日本へ輸送しています。
抗生物質に頼らない自然環境で育った蜂から採れるため、まろやかですっきりとした甘さとふんわりとした口どけが特徴です。
さらに世界養蜂大会での金賞受賞歴があり、品質の高さを裏付けしています。
キルギスはちみつに特化した専門店だからこそ実現できる産地で選ぶはちみつです。
白いはちみつに関するよくある質問
Q.子供はいつから食べさせてもいいですか?
A.満1歳を過ぎてからにしてください。
少しずつから初めて、様子を見ながら食べさせる方が良いと思います。
天然のはちみつには、まれにボツリヌス菌が含まれていることがあります。
腸内環境が整っていない1歳未満の乳児が食べると「乳児ボツリヌス症」を引き起こす恐れがあります。
ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死なないため、はちみつ入りの飲料やお菓子などの食品も食べさせないよう注意しましょう。
Q.表面に白い泡がありますが、食べても大丈夫ですか?
A.はい。まったく問題ありません!むしろ生きた酵素の証です。

非加熱の白いはちみつは瓶詰めされた後も酵素が活動しており、その過程で発生した気泡が表面に集まって白い泡になることがあります。カビや変質ではなく、栄養が詰まっているサインですので、食べて大丈夫です。
口に入れると、少しふわっとしていてすぐに溶けてしまうような食感ですが、美味しさは変わりません。
この部分を好んで食べる方もいるようです。
Q.食べるときに加熱しても大丈夫ですか?
A.もったいないので、加熱せず食べるのがおすすめです。
白いはちみつの「生酵素」や「ビタミン」は熱に弱く、45度以上になると失われてしまいます。
熱い紅茶に入れたり、煮込み料理や焼き菓子に使ったりするのは避けて、そのまま味わう、パンに塗る、ヨーグルトにかけるなど、加熱せずに楽しむのが効果的です。
Q.一般的なはちみつと比べて、保存方法に違いはありますか?
A.基本的には常温保存でOKですが、「45度以上」にならないように注意してください。
直射日光や高温多湿をさけて保管してください。
45度を超えると生きた酵素が壊れ始めてしまいます。
夏場など室内が高温になる時期は温度変化の少ない冷暗所や冷蔵庫の野菜室での保管もおすすめです。
まとめ
白いはちみつは結晶化しやすい成分を多く含むことでなめらかでクリーミーな質感で、低温環境や非加熱の状態で扱われていることで、自然な結晶構造が保たれ、風味や栄養が損なわれにくいという点が魅力です。
花の種類や生育環境などの好条件から生まれた自然の恵みがぎゅっと詰まったはちみつです。
見た目の美しさだけでなく、味・食感・希少性を楽しめる特別なはちみつとして、ぜひ試してみてください。

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