
米粉のクッキーって、固くてパサパサで粉っぽいし…まずいよね?
米粉クッキーに対してこんなイメージを持っていませんか?
では実際はどうなんでしょうか?本当においしくしくないんでしょうか?
今回は「米粉クッキーはまずいの?」という疑問に対して、まずいといわれる原因や米粉クッキーならではの特徴について解説していきたいと思います。
米粉クッキーはまずいの?固くて粉っぽいって本当?

最近はグルテンフリーやアレルギー対応などにより小麦粉を使わないクッキーを見かけるようになりました。
その中でも日本人が慣れ親しんだお米をもとにして作られている米粉のクッキー。
何となく体には良さそうと思うけれど、かたくて、パサパサしてて粉っぽい、生地が崩れる、旨味がなくて美味しくないというマイナスなイメージをよく聞きます。
私もグルテンやアレルギーを意識して、日々の料理やお菓子などに米粉を少し取り入れているのですが、米粉のクッキーを初めて手作りしたときは、「粉っぽくてのどに詰まる」「ぼろぼろ落ちるし食べにくい」と正直がっかりな感想でした。
いくら体に良さそうでも、美味しくないと食べる気がしないですよね?
今回は米粉クッキーがまずいといわれる原因について、米粉の特徴と一緒に解説していきます。
米粉クッキーがまずいといわれる原因

米粉クッキーが固くて粉っぽくてまずいといわれる大きな原因には、クッキーを作る際の水分量が多い、生地の練りすぎ、また米粉の脂質が少なく油の吸収率が低い、そして健康志向によりすぎという4つがあげられます。
水分量が多い
米粉にはでんぷんが含まれており、このでんぷんは水分と熱を加えることにより、粘性のある糊状の物質に変化します(糊化)。
クッキーはしっかり焼成するため、糊化した生地はさらに加熱され、でんぷんから水分が奪われ、乾燥することで固いクッキーになってしまいます。
炊いたご飯やついたお餅をそのまま常温で放置していると、カチカチ・カピカピになってしまうのと同じような現象です。
でんぷんは水分30%以下では加熱しても糊化しにくい性質があるそうなので、できるだけ少ない水分量で生地をまとめることが大切です。
また米粉だけだとでんぷんが固まりやすいため、片栗粉やアーモンドプードルなどのほかの粉を組み合わせて作ることもよい方法です。
生地がまとまりやすくなったり、米粉のでんぷんによる固さを抑え、食感や風味がよくなります。
市販のクッキーはほかの粉を組み合わせて作られているものが多い印象です。
生地の練りすぎ
米粉はグルテンを含みません。
グルテンとは、小麦粉などに水を加えてこねることで生まれるたんぱく質の一種で、粘りとしなやかな弾力があり、生地の骨格を作ります。
これにより小麦粉のクッキーはしっとりしていて、サクッとした軽快な噛みごたえがでます。
それに比べて米粉のクッキーは生地の骨格となるグルテンがないため、崩れやすくサクサク・ホロホロとした食感になりやすいのが特徴です。
米粉はグルテンがないから、生地を混ぜすぎても大丈夫!と言われますが、これは間違いです。
生地を必要以上に混ぜたり、練りすぎると、生地の中の油脂が分離してしまい、仕上がりが固くなる原因になります。
必要以上に生地を混ぜたり、練りすぎないようにすることが大切です。
脂質が少なく、油の吸収率が低い

米粉はもともと脂質が少なく(100g中米粉0.7 薄力粉1.5g)、生地は乾燥しやすいです。
そのうえ油の吸収率が低い(米粉21% 小麦粉38%)ため、軽い食感に仕上がりやすいがしっとり感が少ないのが特徴です。
そのため油脂の量が少なすぎるとパサパサとした粉っぽい食感になってしまい、多すぎるとべたついた重たい食感になってしまいます。そのため適量の油脂を使うことが必要となってきます。
油脂にはバター、こめ油、菜種油、太白ごま油、ココナッツオイルなど使われる油脂によって食感や風味が変わってきます。
健康志向によりすぎ
米粉のクッキーは「クッキーを食べたいけど、グルテンやアレルギーが気になる!!」という方には強い味方です。
また米粉は脂質が少なく、油の吸収率が低いので、消化が良く、胃腸への負担が少ないともいわれています。
子供のおやつや健康志向の高い方などに好まれ、からだに優しいおやつのイメージがあります。
そのため原材料にこだわったものが多く、バターや卵を使っていないもの、油脂にこだわっていたり、甘味も砂糖ではなく、てんさい糖、メープルシロップ、はちみつなどを使っている製品をみかけます。
レシピを検索すると米粉だけのものやバターを使わないもの、その代わりの油脂も少なく、砂糖などの保水性のある原材料もできるだけ減らしているもの、卵は使わないなどアレルギーや体への負担に配慮したレシピを多くみかけます。
油脂や砂糖(甘味)は適量使用しないとパサパサになってしまったり、固くなってしまったり、さらに米粉だけでバターも卵も使わないとなると、コクや旨味が少ないクッキーになってしまうため「まずい」と感じてしまうのではないかと思います。
しかし材料の組み合わせによりしっとり感やコクを出すことはできますが、小麦を使ったものに比べ、軽い仕上がりになりやすいです。
しっとりしていて食べ応えのあるクッキーや小麦の風味を好む方に米粉クッキーはあまり好まれないかもしれません。
おいしい米粉クッキーが食べたい!

体にやさしくて、美味しい米粉クッキーが食べたい!
いくら体に良さそうでもまずいのは食べたくないし、食べるなら美味しいものが食べたいですよね?!
手作りするときのポイントや市販で買えるおすすめのクッキーを紹介します。
手作りするときのポイント!

手作りするなら美味しくて体にも嬉しいものをと思うので、材料はこだわって作りたいです。作るときに使いやすい食材とポイントを説明していきます。
まずは粉ですが、米粉は製菓用の粒子の細かいものを選ぶとよいです。米粉には製菓用、パン用、料理用と用途によって分かれているので、この選択だけでも食感が変わってきます。
米粉だけでもクッキーは作れますが、でんぷんの糊化を防ぐため、ほかの粉を組み合わせるとサクサクした食感や風味がよくなります。
<米粉以外の粉材料>
片栗粉:サクサクした軽い食感になる。
アーモンドプードル:脂質が多くサクサク食感になり、コクと旨味も加えてくれる。
ココナッツパウダー、おからパウダーなどの食材の組み合わせもよいです。
片栗粉はどこのスーパーでも売っていますし、アーモンドプードルも製菓材料の取り扱いのあるスーパーや100均でも買える食材で手に入れやすい食材です。
油脂は重要で、脂質が少ない米粉の特性を補ってくれるもので、油脂の量が食感を左右します。少ないとパサパサした粉っぽい感じになってしまい、多すぎると重たい感じになってしまいます。
<油脂の材料>
バター:動物性油脂。コクがありリッチな味わいになる。
米油、太白ごま油、菜種油:くせが少なく軽い仕上がりになる。
ココナッツオイル:ナッツのほのかな甘い香りがある。無臭のものもあります。
ココナッツオイル以外はスーパーで手に入れやすいものが多いと思います。乳製品や動物性のものを控えている方はバター以外の植物性の油脂を選択するとよいです。
甘味をつける砂糖類は、保水性があるため、クッキーがかたくなるのを防いでくれます。
また米粉クッキーは焼き上がりが白っぽくなりやすいため、砂糖を入れると焼き色がつき、見た目も美味しそうに仕上がります。
<砂糖など甘味の材料>
きび砂糖、てんさい糖、メープルシロップ、はちみつなどがおすすめです。
材料はアレルギーの有無など考えて組み合わせるとよいかと思いますが、卵もアレルギーがなければ、卵黄を入れるとサクサク、ホロホロ食感が出てコクが出るので私は入れることもあります。
手作りするときのポイントは油脂と砂糖の量を適量使うこと、水分をできるだけ少なくすること、生地を混ぜすぎて練らないこと!
初めて私が米粉クッキーを作ったとき、油脂と砂糖の量ができるだけ少ないレシピを参考にしたため、油脂が足りず生地がまとまりにくく、水分を足してまとめました。
焼きあがったクッキーは固くてパサパサ。口の中の水分が持っていかれるクッキーでした。
米粉の特性をおぎなうため、油脂と砂糖は適量使うことが大切です。
また粉の材料はレシピ上問題なければ先に混ぜておくとよいです。慣れてないうちはその都度混ぜるとなかなかなじまなかったり、混ぜる間に練りすぎてしまうことを防げます。
初心者でもサクサクの美味しクッキーが焼けます!!
おすすめの市販クッキー!

手作りは材料にこだわったり、自分の好みに作れますが、作る手間がかかりますし、保存もあまり効きません。
私も手作りしますが、気軽に食べられたり、外出時のおやつとして市販のクッキーを買います。その中でもサクサク・ホロホロ食感のおすすめクッキーを紹介したいと思います。
すべてネットでも購入できますが、買い物のついでによく購入しています。
○メロディアン株式会社『米粉のクッキー』 ¥322(税込み)
サクッと軽い感じですが、コクのある旨味とココナッツの香りと甘味を感じます。本当に米粉のクッキーなの?!と思わせるような食感です。イオン系のスーパーで購入しています。
○げんきタウン『やさしい豆乳クッキー』のシリーズ ¥378(税込み)
国産米粉と大豆粉、有機豆乳を合わせたサクッとした優しい甘みとココナッツの香りのするクッキーです。サクッと食感のなかではイチ推しです!!たくさんフレーバーはあり、どれも美味しいですが、私のおすすめはレモンです。自然派食品スーパーや雑貨屋さんで購入しています。
○BIOKURA『米粉のクッキー』のシリーズ ¥398(税込み)
サクサク・ホロホロ食感です。少し粉っぽさはありますが、あっさりとした優しい甘さで素材の素朴な味が楽しめます。こちらもたくさんフレーバーがあり、2種類ずつ組み合わせて入っているので一度に2つの味が楽しめます。自然派食品スーパーや雑貨屋さんで購入しています。
まとめ
今回は「米粉クッキーがまずい」といわれてしまう原因について解説しました。
米粉はグルテンがなくでんぷんが固まりやすい、脂質が少ない、油の吸収率が低いなどの原因で固い仕上がりになったり、粉っぽくなりやすかったりします。
また健康への配慮から油脂や砂糖などの材料を減らしすぎていたり、それを代用する材料を十分に配合していないことが原因です。
そのため米粉クッキーを作るときは油脂や砂糖を適量使うことで、米粉ならではのサクサクとした軽い食感が出ます。
また消化が良く、胃腸への負担がすくないともいわれており、体に優しいおやつです。
マイナスのイメージが多い米粉クッキーですが、少しのポイントや素材の組み合わせで美味しく作れたり、市販のクッキーも素材にこだわったものが多く、「体に優しくて美味しい!」がかなえられるおやつではないかと思います。


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